こんにちは。
コーチングと哲学カフェが好きな精神科医のまえまえです。
2021年5月30日、日曜朝の哲学カフェ「ゲーテカフェ」では、
「人生の豊かさってなに？」
というテーマで哲学対話をしました。
今回は、そこに参加されたペンネーム「やまお」さんから感想レポートをいただきましたのでご紹介します。
参加の経緯
友人の紹介でまえまえさんのサロンと哲学カフェの存在を知りました。
コロナ禍や仕事面等で、不安要素が多い中で「人生の豊かさ」について気づきを得られたら、と思って参加致しました。
また、もともと人の話を聞くのが好きで、コーチングに興味を抱いていたこともあり、「対話」に対しても興味を抱いておりました。
（哲学については全くの初心者です。）
どんな２時間だったか？
哲学カフェのルールは以下の通り。
・思いつくままどんなことを話してもOK
・価値を押し付けない
・黙っててもいい
・個人情報はその場限り
・あいづちはしっかり
・時には視線をずらしてもOK
価値観を押し付けない、というルールからも分かる様に、自分の考えを否定されず、受け入れてもらえる、なんとも心地の良い空間でした。
各々が思ったことを自由に発言し、時には共感したり、質問したり、感想を言ったり、さまざまな切り口から「人生の豊かさ」について語り合いました。
本当にあっという間でしたが、学びや気づきが多い、そんな２時間でした。
印象的なポイント
２時間の対話の中で、特に印象的だった議論の内容を纏めてみます。
●マイナスなことや欠乏感が人生の豊かさにつながるのでは？
・マイナスなことや・欠乏感があったとしても、それと同居していくのが大切。そして、それを今後の人生に繋げていくことが大切。
・プラスな刺激・マイナスな刺激を経験することで、自分自信への理解が深まり、自分の心と対話することが出来るようになる。そのこと自体が、自分自信の理解・豊かさに繋がるのでは？
・刺激や気持ちのアップダウンが豊かさに繋がるのでは？
●豊かさを考える上で大切なのは、パートナー（家族）の存在では？
・ありのまま・正直でいられる関係
・なんでも話せる、くだらないことも話せるような存在
・空気の様な存在でありつつも、少しでも自分を応援してくれる存在
・お互いの気持ちを分かろうとする会話を大切にする
・1人の時間（＝内省の時間）も大切にできる関係
・自分にとっての都合の良さを押し付けない
・なんでも良いよ、とは言わない
●正直に生きられる人は豊かであるように感じる
上記対話を通じて、自分の傾向を理解することができた。それは以下の通り。
・これまで周囲からの評価を気にしてきたこと
（友達が多い方が充実して見えそうだから、気の合わない友達とも関係を保とうとしてきた等）
・マイナスや欠乏感を感じた際に、抱え込んでしまっていたこと
（仕事や人間関係で嫌なことがあったら、1人で抱え込んで泣いてしまう等）
今回の対話を通じて、
マイナスとも同居していくこと、マイナスを自分の気づきに変えること、周囲の評価ばかり気にせず自分の気持ちに正直に生きること（＝自己理解を行い、受け入れていくこと）で、自分の人生を充実させていき、豊かな人生を送ることが出来るのではないか？
と前向きな気持ちになることができました。
感想とこれから体験される皆さんへ
私は複数名の中で、発言することが苦手です。
「発言が被ったらどうしよう？」「変なことを言って浮いてしまったらどうしよう？」「批判されたらどうしよう？」そんなことばかり考えて萎縮してしまいます。
しかし、哲学カフェでは自信を持って、自分の考えを伝え、対話に参加することができました。（自分でもびっくりしております）
なぜでしょうか？
それは、「対話」においては、自分の発言を否定されず、自分が発した言葉が参加者のみなさんの新たな気づきにつながっている、と感じることができたからです。
心理的安全性が保たれていて、ありのままの自分・考えを受け止めてくれる空間。本当に心地よく過ごすことができました。
誰かの言葉に耳を向けながら、自分の気持ちと向きあいながら、自分の考えが深まっていく、そんなひと時となりました。
人生の豊かさとは？というテーマに対して、明確な結論は出ませんでしたが、各々がさまざまな気づきや学びを得ることができたと思います。哲学対話を通じて、自分自信の「気づき」を得られる仲間が増えるよう、祈っております。
本日はありがとうございました！
by やまお
さいごに
やまおさん、素敵な感想をありがとうございました。
皆さんいかがでしたでしょうか。
少しでもゲーテカフェの雰囲気が伝わったらいいなと思います。
ゲーテカフェは月に1回を目指してゆるくやっています。
もし興味ある方は公式LINEかtwitterでのご案内をお待ちくださいね。
皆さんに穏やかに考えられる日々を：）
